江藤淳

江藤淳(えとう・じゅん、1933–1999)は、日本の文芸評論家。1956年刊の『夏目漱石』で注目され、1961年刊『小林秀雄』で新潮社文学賞を受賞した。『漱石とその時代』第一部・第二部では菊池寛賞、野間文芸賞を受賞。ほかに『成熟と喪失』『海は甦える』『自由と禁忌』などがある。

吉田好克の論考における江藤淳

吉田好克.jpでは、江藤淳は「保守とは何か」を考えるための重要な参照人物として登場する。

「蟷螂の斧」第21回「短慮にして不勉強なり、石破茂」では、江藤の『保守とは何か』が取り上げられる。そこでは、保守主義は固定的なイデオロギーではなく、守るべきものを守りながら、改めるべきものは改める感覚と柔軟性に関わるものとして論じられている。

吉田は江藤の「保守主義にイデオロギーはありません」「保守主義とは一言で言えば感覚なのです」という議論を紹介しつつ、その用い方や文脈を検討している。江藤は、吉田が「保守」という言葉の中身を吟味する際に重要な比較軸となっている。

主要著作

  • 『夏目漱石』
  • 『小林秀雄』
  • 『漱石とその時代』
  • 『成熟と喪失』
  • 『自由と禁忌』
  • 『保守とは何か』

関連人物

小林秀雄 — 江藤が評伝を書き、新潮社文学賞を受賞した対象でもある文芸評論家。

福田恆存 — 戦後批評・保守思想を考えるうえで、江藤と並んで吉田が参照する人物。

西尾幹二 — 戦後日本の歴史・社会問題をめぐって吉田が参照する評論家。

吉田好克の論考で読む 江藤淳

参考資料

※本ページは、一般的な人物紹介に加え、吉田好克.jp掲載論考における引用・言及関係を整理するための人物辞典です。

吉田好克

吉田好克について 吉田好克は、神道・宗教・日本思想・歴史・政治・社会について、長年にわたり研究・教育・執筆を続ける論者です。 その関心の中心にあるのは、個々の時事問題そのものではありません。 日本とは何か。 日本人はいかに生きるべきか。 歴史や伝統を、現代にどう受け継いでいくのか。 そうした根源的な問いを、宗教、思想、歴史、社会のさまざまな角度から考え続けています。 論考では、福田恆存、江藤淳をはじめとする先人の思想や、国内外の文献を幅広く参照しながら、現代社会で当然のように語られている価値観や言説を改めて問い直します。 その姿勢は、特定のイデオロギーから現実を説明するのではなく、歴史、伝統、人間の営みという現実から、思想や制度を見つめ直すことにあります。 連続論考「蟷螂の斧」では、外国人労働者問題、戦後日本とキリスト教、原爆忌と平和思想、安全保障、靖国神社、保守思想、政治家論など、現代日本が直面する問題を幅広く取り上げています。 「蟷螂の斧」という名の通り、たとえ小さな力であっても、疑問を抱いた問題には自らの言葉で向き合う。 その文章には一貫して、日本の歴史と文化を次代へどうつなぐのかという問題意識があります。 本サイト「吉田好克.jp」では、「蟷螂の斧」をはじめ、これまでに執筆された論文、評論、寄稿、講義資料などを整理し、吉田好克の知的成果をデジタルアーカイブとして公開していきます。

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